アスぺハート35号 [AH035]

特集/パニックにはこうして対応する

　「パニックになっているわが子を見る時が一番つらい。」
発達障害児を持つ親御さんのこの言葉に共感する方が多いのではないでしょうか。

　「パニック」は起こしている当事者を苦しめるだけでなく、対応が非常に困難であるがゆえに、支援者をも無力感で苛み、苦しめずにはおかないのです。
　今号では、発達障害児・者がスムーズな社会生活を送るための鍵である「パニック」との付き合い方を取り上げました。

　特集「パニックにはこうして対応する」では、「パニック」の医学的解説、要因、防ぐための工夫、対処法など、専門家による解説や取組の報告を紹介しております。また、「当事者の声」では、実際にパニックを経験してきた当事者の方々に彼らの「体験談」を語っていただきました。それぞれ独自の方法でご自分のパニックの要因を分析し対処されている様子がよくわかります。

　パニックに怯えて過ごすのではなく上手に付き合うためのヒントが満載の一冊です。

アスペハート35号　目次

・コンテスト優勝者紹介
・アート・デザイン・コンテスト募集

　◇◆巻頭言
好きなことやって生きていけたら、誰だって、そうしてる。世間は、そんなに甘くない。
NPO法人ハイテンション　理事長　かしわ　哲　

　◇◆特別寄稿
高機能自閉症児のための特別支援学校をつくろう
愛知県政策顧問・元参議院議員　山本　保



　◇◆特集　「パニックにはこうして対応する」
「自閉症スペクトラム障害(ASD)のパニック/総論」
宮城学院女子大学 発達臨床学科　白石　雅一


パニックに関する医学的解説
島田療育センターはちおうじ　診療科長　　井上　祐紀


パニックに気づき、落ち着き、自己管理を促すために
北海道教育大学旭川校　萩原　拓


音楽療法にできること━[音楽する]ことから「情」の中庸のポイントを探る━
日本音楽療法学会理事　たかやま音楽療法研究所所長　　高山　仁


発達障害のパニックに関する研究の展望　‐パニックに対する支援方法を中心に　
浜松医科大学　特任助教　田中　善大　　高柳　伸哉　　野田　航


パニックへの対処をどう考えるか?
市立湖西病院　小林　秀次


私はなぜ『パニック』に陥ってしまったのだろうか
当事者たちの声


　◇◆リレー寄稿　/　地域生活支援を考える
障害者の地域生活支援〜多職種・多制度協働で創る地域包括ケアシステムを〜
NPO法人ふわり/社会福祉法人むそう　理事長　戸枝　陽基


　◇◆父親たちによるリレー寄稿
いつまでも笑顔を見せて生きていって欲しい
動物写真家　小原　玲


　◇◆リレー寄稿　/　各地の療育センターから　
島田療育センターはちおうじ-「輪」を「和」でつなぐ-
島田療育センターはちおうじ　所長　小沢　浩

　◇◆連　載
発達障害への少量処方―本人たちにあった薬の飲み方―
浜松医科大学児童青年期精神医学講座　杉山　登志郎

子どもの発達と知的評価　―日間賀島での「自己理解」プログラムの実践
山口大学教育学部　木谷　秀勝

配慮ある“自分育て”支援としての発達障害支援
第20回　当事者が語る認知世界からASD支援を考える(1)
北海道教育大学旭川校　　安達　潤

アスペルガー小公子　第23話　レイアくんのこと。-ベッドウェッティング卒業-
桜花学園大学大学院客員教授　行動コーチングアカデミー代表/学校長　奥田 健次

発達障がい児・者支援とNPO
佐賀大学大学院/肥前精神医療センター　心と発達の相談支援another planet
大阪大学大学院 連合小児発達学研究科 招聘教員　服巻 智子

個人のキャラとASD特性
北海道教育大学旭川校　萩原　拓

発達障害児者の援助に役立つ数量的アセスメント(2)
心理測定を経験する
中京大学　村上　　隆
京都学園大学　行廣　隆次
東京大学　安永　和央
浜松医科大学　伊藤　大幸
東海学園大学　谷　　伊織
名古屋大学　平島　太郎


さらに豊かな「やり―とり」の世界へ〜双方向コミュニケーションプログラムの試み〜
第2回　基本的なプログラムとその構成内容の理解
九州看護福祉大学　水間　宗幸

発達障害のある人の就労支援「一般就労から障害者雇用へ」
テスコ・プレミアムサーチ株式会社
代表取締役　石井　京子

自閉症納言　親亡き後を考える
森口奈緒美

バ ケ ツ
かくたつグループ　片倉 信夫

成長すること　老いること
堀田 あけみ


　◇◆発達障害お悩み相談室
第1回　成人当事者による職場での上司との関係について
鳥取大学医学系研究科臨床心理学講座　井上　雅彦



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